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取得できる項目(Intune 版/Entra ID 版)

最終更新:2026-08-19

取得・設計書化できる対象は、有効なライセンス(製品)に応じて切り替わります(両方をご利用の場合は両方)。いずれもテナントの設定は変更せず、構成を取得して Word/PDF/Excel の構成設計書として出力します。

Intune 版で取得できる項目

既定で全 37 章の構成設計書を出力します(第1部 共通設定/第2部 テナント管理/第3部 Windows/第4部 macOS/第5部 iOS・iPadOS/第6部 Android/第7部 変更履歴)。Linux・Windows 365(Cloud PC)は任意で追加できます。主な取得項目は次のとおりです。

区分主な取得項目
共通設定ライセンス管理/条件付きアクセス/名前付き場所/デバイス登録設定(利用規約・デバイスカテゴリ・企業デバイス識別子)/グループ/割り当てフィルター/アプリ保護ポリシー(MAM)/アプリ構成ポリシー
テナント管理ロール・スコープタグ(ロール割り当て)/証明書(Cloud PKI・任意)/通知テンプレート/接続コネクタ・パートナー連携(NDES・MTD・Jamf 等・リモート支援)/多段階管理者承認/ポリシーセット/その他の管理設定(カスタム コンプライアンス スクリプト・アプリ カテゴリ・デバイスのクリーンアップ規則)
Windowsデバイス構成プロファイル/コンプライアンス/管理用テンプレート(ADMX)/Windows Update 管理(設定値まで)/アプリ管理(Win32・WinGet・PowerShell・プロアクティブ修復)/Autopilot(登録済みデバイスの台数・内訳)/セキュリティベースライン/エンドポイントセキュリティ
macOSデバイス構成プロファイル/コンプライアンス/アプリ管理/登録プロファイル(ADE)/セキュリティ設定(FileVault・Gatekeeper)
iOS / iPadOSデバイス構成プロファイル/コンプライアンス/アプリ管理/iOS 登録
Androidデバイス構成プロファイル/コンプライアンス/アプリ管理/Android Enterprise
Linux(任意・既定オフ)設定カタログ(Ubuntu・RHEL 等の構成・コンプライアンス)
Windows 365(Cloud PC・任意・既定オフ)プロビジョニングポリシー/ユーザー設定(設定値まで)/オンプレミス接続(Azure ネットワーク接続。参加方式・参加先ドメイン・組織単位・リージョン・正常性)/Cloud PC の台数と内訳(プロビジョニングポリシー別・サービスプラン別・イメージ別)
変更履歴前回取得分との差分+監査ログ(いつ・誰が変更したか)
付録 割り当ての棚卸し一覧(既定オン)どのポリシー・アプリが、どの割り当て先(グループ・全ユーザー・全デバイス)に割り当てられているかを1件1行で一覧化。除外の割り当て・割り当てフィルターも同じ表に掲載し、後半には割り当て先から引ける逆引き一覧(このグループに何が当たっているか)と、どの割り当てにも使われていないグループの件数を掲載。端末・利用者の情報は含まず、追加の権限も不要(不要な場合は「設定 > 設計書」でオフにできます)

設定項目名と設定値は、よく使われるものを日本語で表示します(設計書の本文と変更履歴の両方)。訳語を用意していない項目や、Microsoft が日本語の名称を提供していない設定は、誤った訳を出さないため英語のまま表示します(設定カタログの項目は Microsoft から日本語名が提供されます)。また「いいえ」「未構成」の設定は、実際に設定されている項目を見つけやすいよう、表の末尾に件数つきでまとめて記載します(Word・PDF のみ。Excel は全行をそのまま出力します)。

端末ごとの明細(Autopilot 登録デバイス・登録済みデバイスの台帳)は、付録に出力するオプションで追加できます(いずれも既定オフ)。端末情報を含むため、必要なときだけオンにしてお使いください。オフでも台数と内訳は章に掲載されます。

取得できる範囲は、アプリ登録で付与した権限によって決まります。使わない任意項目(Cloud PKI・Windows 365 など)や、権限を付与していない項目は、その章だけ「取得不可」と表示され、ほかの章はふだんどおり出力されます(あとで権限を追加すれば取得できます)。

通信が途中で途切れるなどして一部の設定内容を取得できなかった場合は、本文の該当箇所に「取得できませんでした(設定が無いという意味ではありません)」と明記され、巻末の「付録 I. 未取得の機能一覧」にもまとめて記載されます(取得できなかった箇所が無ければこの付録は出ません)。「設定が無い」のか「取得できなかった」のかを設計書の上で取り違えずに確認でき、変更履歴(差分)でも取得できなかった回を「設定が削除された」とは扱いません。

Excel(.xlsx)で出力した場合、巻末の付録はそれぞれ独立したシートになります。取得できなかった付録も「取得不可」と記載したシートとして残るため、Word・PDF と付録の数が一致します。Excel では、情報が無い項目に「取得不可」「構成されていません」と表示されるので、「設定していないので空」なのか「取得できなかったので空」なのかを Excel だけを見ても区別できます(監査・レビューでの確認にお使いいただけます)。

出力する章は「設定 > 設計書に出力する章」で選べます。必要な章だけに絞ることもできます。

Entra ID 版で取得できる項目

Microsoft Entra ID のテナント構成を読み取り専用で取得し、「Microsoft Entra ID 構成設計書」として出力します。主な取得項目は次のとおりです。

取得項目内容
ライセンス管理サブスクリプション(SKU)ごとの保有数・割り当て状況 ※Intune 版と共通の章(どちらの設計書にも掲載)
条件付きアクセス/名前付き場所条件付きアクセス ポリシーと、条件に使う場所(名前付きの場所)の定義 ※Intune 版と共通(どちらの設計書にも掲載)
テナント設定・セキュリティ既定値既定のユーザー権限、ゲスト招待・アプリ登録の可否、セキュリティ既定値の有効/無効
組織プロファイル・カスタムドメイン組織名・国・オンプレミス同期の有無・ドメインの認証方式や確認状態
ユーザー有効/無効・種別(メンバー/ゲスト)・オンプレミス同期・作成日時(明細は付録、本文は件数サマリ)
グループ所有者・メンバー・ロール割り当て可否・割り当てライセンス
グループの有効期限(ライフサイクル)Microsoft 365 グループの期限切れ設定(日数・適用対象・所有者不在時の通知先)※Entra ID P1 以上
ディレクトリ設定Microsoft 365 グループの作成可否・命名規則・分類・ゲストの扱い、パスワード保護
ディレクトリロールと割り当て特権ロールの割り当て先を名前解決。PIM(特権の資格)にも対応 ※Entra ID P2
PIM ロール設定特権ロール有効化の条件(多要素認証・理由入力・承認要否・最大時間・有効期限)※Entra ID P2
管理単位(Administrative Units)管理者権限のスコープを区切る単位(メンバーシップの種類・表示範囲)
認証方法ポリシー認証方法ごとの有効状態と対象ユーザー
認証強度ポリシー・認証コンテキスト条件付きアクセスで要求できる認証方法の組み合わせ(組み込み/カスタム)と、追加認証を求めるラベル
セルフサービス パスワード リセット(SSPR)利用者が自分でパスワードを再設定する仕組みの構成(制御方式・登録の促し)
リスクベースのアクセス制御(ID 保護)サインイン・アカウントのリスクを条件に含む条件付きアクセス ポリシーの一覧
デバイスの設定(登録ポリシー・LAPS)Entra へのデバイス参加・登録の可否、参加時の多要素認証、LAPS の有効/無効、ユーザーあたりの上限
デバイス オブジェクト一覧登録されている端末の台数と内訳(参加の種類・OS・所有区分・最終サインインからの経過期間)。端末ごとの明細(端末名・利用者)は掲載しません。端末は日々増減するため変更履歴(差分)の対象外です
アプリ登録アプリ ID・表示名・要求する API 権限・資格情報の有効期限(鍵・シークレットの値は取得せずメタデータのみ)
エンタープライズアプリ・OAuth 同意サービスプリンシパルの割り当て要否・有効状態と、委任アクセス許可(どのアプリにどの権限が同意されているか)
アプリへのアクセス割り当てどのユーザー・グループ・アプリが、どのエンタープライズ アプリのどのロールに割り当てられているか(明細は付録)
管理者同意の要求ユーザーが管理者へアプリの同意を要求できる仕組みの設定
カスタム セキュリティ属性組織が独自に定義した属性の一覧(属性セット・データ型・入力できる値)。定義のみで、個々のユーザーの値は取得しません
アクセス レビューグループ・アプリへのアクセス権を定期的に見直す設定(対象・担当者・周期・無回答時の扱い)※Entra ID P2
ライフサイクル ワークフロー入社・異動・退職に伴うアカウント処理の自動実行(きっかけ・対象範囲・作業)※Entra ID Governance
エンタイトルメント管理(アクセス パッケージ)カタログ・アクセス パッケージ・割り当てポリシー ※Entra ID Governance
外部 ID・クロステナントアクセス受信/送信のクロステナントアクセスポリシー、相手組織ごとの個別設定、セルフサービス サインアップの有無
オンプレミス同期(Entra Connect クラウド同期)社内の Active Directory との同期構成=構成ごとの状態・実行間隔・同期する範囲(スコープ フィルター)・属性の対応(社内側のどの項目が Entra ID のどの項目に入るか)※Synchronization.Read.All の付与が必要(v1.48〜)
変更履歴前回取得分との差分+監査ログ(いつ・誰が変更したか)

オンプレミス同期の章に記載するのは同期の「設定」です。社内で同期を実行しているサーバー(同期エージェント)の一覧は、Microsoft の仕様により取得できないため記載していません。表の行数は同期の設定の数で、社内サーバーの台数とは一致しません。

変更履歴(差分)は Intune 版・Entra ID 版のどちらでも出力でき、いずれも監査ログと突合して「誰が・いつ」変更したかまで記録します(Entra ID 版は AuditLog.Read.All の付与が必要)。監査ログの保存期間は約 30 日のため、週に 1 回以内での実行をおすすめします。

Entra ID P1/P2/Governance が前提の項目(※印)や、権限を付与していない項目は、その章のみ「取得不可」と表示され、他の章は通常どおり出力されます。未設定の項目は「構成されていません」と表示します。

機微情報(アプリ登録の鍵・シークレット・パスワードの値)は取得せず、メタデータ(有効期限など)のみを扱います。設計書にも平文を残しません。

本ガイドは製品の設計書 章構成・取得仕様に基づきます。アプリ登録で付与する権限(製品別)は初期設定ガイドをご覧ください。