トラブルシューティング / よくある質問
最終更新:2026-08-19
エラーが発生した場合は、画面または実行ログに原因と対処のヒントが表示されます。多くはアプリ登録の権限やクライアントシークレットに関するものです。
よくあるエラーと対処
| 症状・メッセージ | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 「シークレットが正しくありません」(AADSTS7000215) | シークレットの「値」ではなく「シークレット ID」を入力している | 「証明書とシークレット」画面の「値」列をコピーして再設定。値は作成直後しか表示されないため、不明なら新規作成 |
| 「シークレットの有効期限が切れています」(AADSTS7000222) | クライアントシークレットの期限切れ | 新しいシークレットを作成し、「値」と有効期限を再設定 |
| 「アプリに権限が付与されていません」/「アクセス権限が不足しています」(AADSTS650057・HTTP 403 等) | API のアクセス許可不足、または管理者の同意が未付与 | アプリ登録の「API のアクセス許可」に必要な権限を追加し、「管理者の同意」を付与(初期設定ガイドの手順 4 参照) |
| 「テナント/アプリが見つかりません」(AADSTS90002・AADSTS700016) | テナント ID・クライアント ID の誤り | 設定画面のテナント ID/クライアント ID を再確認 |
| 「ネットワークに接続できません」(ENOTFOUND・ECONNREFUSED・timed out 等) | ネットワーク不通、または社内プロキシ未設定 | 接続を確認。プロキシ環境では login.microsoftonline.com と graph.microsoft.com への接続を許可し、初期設定ガイドの「社内プロキシ環境の場合」に従ってプロキシを設定する |
| 「保存済みの認証情報を読み取れません」 | PC 入替・Windows ユーザー変更(認証情報は保存時と同一 PC・同一ユーザーでのみ復号可能) | 設定画面から認証情報(プロキシのパスワード含む)を再設定 |
| 設計書に「取得不可」と表示される項目がある | 任意権限の未付与、または一部エンドポイントの一時的な取得失敗 | 処理は継続され他項目は出力されます。継続する場合は権限(任意権限の付与)とログを確認 |
ダウンロード・インストール時の警告が出る
「一般的にダウンロードされていません」(Edge)や「Windows によって PC が保護されました」(SmartScreen)が表示されることがあります。
これは現在のバージョンが発行元登録(コード署名の評判蓄積)前であるために出るもので、ウイルス検出ではありません。ダウンロードしたファイルの SHA-256 がご案内の値と一致していれば、配布時のままであることを確認できます。
- Edge:ダウンロード一覧で「…」→「保存」→「詳細情報」→「保持する」。
- SmartScreen(青い画面)・方法 A:「詳細情報」→「実行」。
- SmartScreen(青い画面)・方法 B:「詳細情報」を開いても「実行」ボタンが現れず「実行しない」しか無い場合は、ファイルのブロックを解除します。
- 青い画面を「実行しない」で閉じ、ダウンロードした setup.exe を右クリック →「プロパティ」を開きます。
- 「全般」タブのいちばん下「セキュリティ:このファイルは他のコンピューターから取得したものです」の右の「許可する」にチェックを入れ、「OK」で閉じます。
- あらためて setup.exe をダブルクリックします。
- ウイルス対策ソフトが警告する場合や、ダウンロードしたファイルが実行した直後に隔離・削除される場合は、SHA-256 が一致していることを確認のうえ、許可(除外)設定を行うか、判断に迷う場合はお問い合わせください。
方法 A と方法 B のどちらになるかは環境で決まります。Windows 11 の「スマート アプリ コントロール」が「オン」または「評価」の環境では方法 A の「実行」ボタンが表示されないため、方法 B をお使いください。確認先:設定 > プライバシーとセキュリティ > Windows セキュリティ > アプリとブラウザーの制御 > スマート アプリ コントロール。
発行元の電子署名(コード署名)は今後のバージョンで対応予定です。対応後はこれらの警告は表示されなくなる見込みです。
一部のウイルス対策ソフトは、ファイルの中身ではなく「配布実績の少なさ」と「発行元の電子署名の有無」から自動で判定するため、警告にとどまらず実行した直後に隔離されることがあります(弊社の検証でも発生を確認しています)。ダウンロードしたファイルの SHA-256 が同梱の SHA256SUMS.txt の値と一致していれば、配布時のままであることを確認できます。隔離された場合は、ウイルス対策ソフトの隔離履歴から復元のうえ、許可(除外)設定をご検討ください。なお、この自動判定は電子署名への対応後も、配布実績が蓄積するまでは起こる可能性があります。
セキュリティ製品(EDR)でブロックされる(os error 5)
EDR やアプリケーション制御が導入された環境で「アクセスが拒否されました (os error 5)」と表示され処理が止まる場合、未署名のプログラムとして警戒されている状態です(ウイルス検出ではありません)。次のいずれかで回避できます。
| 対処 | 内容 |
|---|---|
| MSI 版でインストール(推奨・要管理者権限) | MSI 版はマシン単位で Program Files 配下にインストールされ、ユーザープロファイル配下より実行が許可されやすくなります |
| セキュリティ製品への許可登録 | 管理部門に、インストールフォルダ内の実行ファイルの許可登録を依頼してください。SHA-256 は同梱の SHA256SUMS.txt に記載があります。通信先は login.microsoftonline.com と graph.microsoft.com のみで、外部送信はありません |
プロキシ環境で接続できない
社内プロキシ経由の環境では、設定画面の「プロキシ」カードでプロキシを設定すると接続できるようになります。接続先は login.microsoftonline.com と graph.microsoft.com のみです。設定方法(既定/手動/使用しないの 3 通り・認証付きプロキシ・PAC の扱い)は、初期設定ガイドの「社内プロキシ環境の場合」で詳しくご案内しています。
取得中に通信が途切れる・一部の内容を取得できない
セキュリティ対策ソフトや通信を検査する装置(TLS 検査など)をお使いの環境では、設定の取得中に通信が途切れ、一部の内容を取得できないことがあります。取得できなかった箇所は、設計書の該当箇所に「取得できませんでした(設定が無いという意味ではありません)」と明記され、巻末の「付録 I. 未取得の機能一覧」にもまとめられます。まずは時間をおいて、再度取得をお試しください。
繰り返し発生する場合は、config.json の graph_api.child_concurrency を 1 にすると、ポリシー詳細の同時取得をやめて 1 件ずつ順番に取得します(既定は 4・指定できる範囲は 1〜8)。取得にかかる時間は長くなりますが、通信が途切れにくくなります。
取得に時間がかかる場合は、config.json の graph_api.audit_lookback_days で監査ログの取得範囲(初期値 30 日)を調整できます。「変更履歴」に必要な日数に合わせて短くすると、取得時間が短くなります。
診断情報を作成して送る
不具合のお問い合わせでは、アプリの「ヘルプ」画面から作成できる「診断情報」ファイルを添えていただくと、状況の把握とご回答が早くなります(TenantSnap v1.33.0 以降。バージョン・OS・設定内容・ライセンスの状態・実行ログの末尾がまとめて 1 ファイルになります)。
- アプリの「ヘルプ」画面を開き、「バージョン情報」カードの「診断情報を作成する」を押します。
- 作成された診断情報ファイル(<データフォルダ>\support\診断情報_YYYYMMDD_HHMMSS.txt)が自動で開きます。中身をご確認ください(テキストファイルのため、そのまま読めます)。
- 内容にご了解いただけたら、下記の窓口へメールに添付してお送りください。
- 件名の例:診断情報の送付(TenantSnap)
- お問い合わせフォームからご連絡済みの場合は、件名に受付番号(TS- で始まる番号)も入れていただくと、これまでのやり取りと結び付けてご対応できます。
診断情報を作成しても、ファイルが外部へ送信されることはありません。お使いの PC の中にファイルが作られるだけです。何を送るかはお客様がご判断いただけます。
診断情報ファイルに含まれる情報は次のとおりです。
- アプリのバージョン・OS(ビルド番号)
- データフォルダのパスと、設定ファイル(config.json)・認証情報ファイル(.env)の有無
- 会社名・テナント ID・クライアントシークレットの有効期限(日付)
- ライセンスの状態(製品版か評価版か・エディション・有効期限・対象製品)・設計書の出力形式
- スナップショット・差分レポートの件数と最新の日付
- 定期実行の登録状態と、プロキシの設定(URL は認証情報を除いた形)
- 実行ログの末尾(直近 60 行)
次の情報は含まれません。
- クライアントシークレットの値・プロキシのパスワードなどの認証情報
- 取得した設定の内容そのもの(スナップショット・設計書・ポリシー名など)
- ユーザー名(UPN)・メールアドレスなどの個人データ
- Windows の実行ユーザー名・プロキシのユーザー名(「指定あり/未指定」の別だけを記載します)
メールをお使いになれない場合は、診断情報ファイルの内容をお問い合わせフォームの「お問い合わせ内容」に貼り付けていただいても構いません(フォームは 5,000 文字までのため、末尾のログ部分は省略いただいて構いません)。
ログの場所・お問い合わせ
実行ログは %APPDATA%\TenantSnap\logs\tenantsnap_YYYYMMDD.log に日付単位で保存されます。エラー終了時にはその場所が画面に表示されます。お問い合わせの際にこのログファイルを添付いただくと、原因の特定が早くなります。
- 診断情報の作成:「ヘルプ」画面の「診断情報を作成する」ボタンで、バージョン・OS・設定内容・ライセンスの状態・実行ログの末尾をまとめたテキストファイルがデータフォルダの support\ に作成されます。作成されるのはお使いの PC の中のファイルだけで、外部への送信は行いません。認証情報(シークレット・プロキシのパスワード)、取得したポリシーの内容、メールアドレスは含まれないため、内容をご確認のうえお問い合わせに添付いただけます。
- バージョンの確認:アプリのバージョンは画面左下(製品名の下)と「ヘルプ」画面の先頭に表示され、選択してコピーできます。お問い合わせの際にあわせてお知らせください。
設定したのに反映されない(config.json)
設定ファイル config.json のキー名を書き間違えていると、その項目は黙って無視されるため「設定したのに効かない」状態になります。まず実行ログに次のような警告が出ていないかをご確認ください。綴りの間違いと、正しいと思われるキー名をお知らせします。
[WARNING] config.json に認識できない設定キーがあります: document.toc_dept(toc_depth の綴り間違いではありませんか?) この項目は無視されます(設定しても動作は変わりません)。認識できないキーがあってもエラーにはならず、処理はそのまま続行します(新しい版の config.json を古い版でお使いいただいても動作するようにするためです)。警告が出ていた場合は、キー名を修正して再度実行してください。
よくある質問
Q. データはどこに保存されますか? A. すべて %APPDATA%\TenantSnap 内に保存されます(設定画面の「フォルダを開く」から開けます)。外部への送信は一切ありません。
Q. アンインストールするには? A. Windows の「設定 → アプリ」から TenantSnap をアンインストールします。取得データ(%APPDATA%\TenantSnap)は自動では削除されないため、不要な場合は手動で削除してください(認証情報を含みます)。
Q. インターネットに接続せずに使えますか? A. 構成の取得には Microsoft の公式エンドポイント(login.microsoftonline.com/graph.microsoft.com)への接続が必要です。閉域環境ではこれらへの通信を許可してください。取得後のデータの処理・保存は端末内で完結し、当社や第三者に送信しません。
本ガイドは製品に同梱の README・インストールガイドに基づきます。解決しない場合はログを添えてお問い合わせください。